紫外線対策
まず紫外線対策として頭に浮かぶのは日焼け止めや日傘、UVカット衣類の使用です。
これらは事前に紫外線を防止することが目的です。次に紫外線は完全に防ぐことはできませんので、紫外線を受けた後のケアも必要です。
具体的には、肌の沈静を目的としたスキンケアや、傷ついた肌の角質層に必要な成分で保護するスキンケア、体内からは肌の再生・新陳代謝に必要な栄養素を摂取すること、発生した活性酸素を消去することなどです。
紫外線から肌や体を守る
まず一番手軽なのは肌につけるだけで紫外線をカットする紫外線防止用化粧品、日焼け止めです。
日焼け止めクリームや紫外線カットのメイクは薄くてかさばらない高性能の紫外線防護スーツのようなものです。
しかし、低刺激性の日焼け止めを使用しないと、かえって逆効果になることもありますので、製品選びも重要です。
とくにSPFが高い日焼け止めは、低刺激性でないと肌を乾燥させてしまい肌トラブルの原因となります。
紫外線を浴びやすい部分
日焼け止めは図を参考にすると、より効果的に使えます。浴びやすい部分には日焼け止めを重ね付けすると効果的に紫外線を防ぐことができます。
SPF、PAとは
日焼け止めやUVカットメイク品などに表示されているSPFやPAとは紫外線防止効果の高さを示す数値です。
SPFやPAは、どんな環境でどれくらいの時間、太陽の光とともに過ごすのか、それに合わせて数値を選択すると良いでしょう。
むやみに高い数値を選ぶ必要はありません。
また、紫外線の量や強さを知ることも大切です。次は紫外線の量などをみてみましょう。
SPFは、Sun Protection Factor(サンプロテクションファクター)の略です。この数値は、サンバーン(主にUVBによる日焼けで皮膚が赤くなることの防止効果を示す値です。
数字が大きいほど日焼け止めの効果が高くなります。1〜50+まであります。
SPFの数値が25だった場合、何も塗らなかった場合より、25倍だけ長い時間、皮膚が赤くならず、サンバーンを起こさないという意味です。
PAは、Protection Grade of UV-A(プロテクショングレイドオブUV-A)の略で、主にUVAをカットする効果をあらわす表示です。
PAの表示は、+(効果がある)、++(かなり効果がある)、+++(非常に効果がある)の3段階表示です。+の多い方が効果が高いということになります。
一日の紫外線の量の変化
1日の紫外線量のピークは12時前後ですが、朝でもかなりの量が地上に届いています。
特に波長の長いUVAは、朝の7時といった早い時間から、急激に上昇していきます。
一日で紫外線の量が一番多いのは、AM10:00〜PM2:00の時間帯。UVAはガラス越しにもお肌に届きます。
曇りの日でも、紫外線量は快晴の日の50%程度あります。日差しが弱いから・・・室内だからと油断せずに、しっかり紫外線対策をしておきましょう。
とくに肌が弱い方やアトピーの方は紫外線の影響も受けやすい肌になってしまっていますので、注意が必要です。
天候による紫外線量の変化
紫外線量は天候によっても変わります。快晴時の紫外線を100%とした時の紫外線量です。
快晴100% 晴れ98〜90% 薄曇り約80% 曇り約60% 雨約30%
雨の時の紫外線量は約30%にまで減ります。
場所による紫外線の反射
こちらは、紫外線の反射量です。太陽から来る直接の紫外線に加えて、反射しただけ紫外線が増えるということです。
つまり反射した紫外線がさらに肌にダメージを与えます。
雪焼けやゴルフ焼けも紫外線の反射です。新雪なら、180%にもなります。
雪以外にも紫外線を反射するものは意外に多いようです。紫外線が反射しやすい場所を知っておきましょう。なお、日陰の紫外線は約50%に半減します。
紫外線の反射量
新雪約80%
砂浜15〜20%
水面10〜20%
アスファルト約10%
芝・土10%以下
季節による紫外線量 1年の紫外線の強さと量

棒グラフ:紫外線量 折れ線グラフ:紫外線強さ |
夏の紫外線はもちろんですが、冬の乾燥で肌が弱っていて急に紫外線が増える3月、4月も要注意な時期です!