浄水器の選び方
■INDEX 身体に大切な水|日本の水道水の現状|良い浄水器のポイント|NSFとは
人の身体は大人で50〜70%が水分といわれます。赤ちゃんの場合、なんと体の80%が水分でできています。
まさに人の体は水でできているわけです。人は1日に約3リットルほどの水を摂取・排出して、体内の水を入れ替えています。まさに水は命の源なのです。
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この健康にとって大切な水が、今、とても汚染されています。水道水といえば殺菌目的で投入されている塩素の知名度が高いです。
塩素は病原菌を殺菌するために使用されています。スイミングスクールや学校の水泳用のプールにも塩素を投入するのと同じことです。
殺菌のためですから、ある意味必要なのですが、世界的に見ても、日本の水道水への塩素投入量は多いので、美容と健康のためには、飲用、入浴時ともに塩素を除去する必要があります。
また水道水には塩素以外にもトリハロメタンや鉛、農薬、環境ホルモンなどが溶け込んでいます。これらはある程度の基準範囲内に収められているとはいえ、できるだけ除去するのが望ましい物質です。
また、日本にある農薬は400種類以上あるにも関わらず、水道水で基準が設けられているのは数種類と、とても少ないものです。
日本の水道水の現状を考えると浄水器は必須です。そこで良い浄水器のポイントや浄水器のNSF認証についてなどを説明しています。浄水器の上手な選び方の参考にしてください。
殺菌剤の塩素以外にも、塩素化合物のトリハロメタン、水道管の老朽化による鉛の混入、各種汚染により水が汚染されています。
塩素は煮沸で蒸発しますが、蒸発しない物質はかえって濃度が濃くなります。
PCB(ダイオキシン類)・環境ホルモン・水銀・重金属・農薬・殺虫剤・・・
◆ハイテク汚染
(半導体メーカーで使われている物質等)
◆有害物質汚染
河川・湖沼の水源汚染。
◆生活排水
(し尿処理・下水処理・合成洗剤など)
◆工場廃水
(産業廃棄物処理の焼却場等)
◆ゴルフ場などの農薬大量使用
(殺虫剤・殺菌剤・除草剤) |
様々な汚染物質が浄水場で処理しきれずに水道水への影響が深刻になっています。
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人はこれらを含んだ水を1日2、3リットルも摂取しています(食べ物も含む)。
汚れた水を飲むということは、あなたの体も汚れてしまうということです。とくに妊娠している方の羊水の汚れは赤ちゃんの健康に直結しています。
健康の源である水を見直す必要があります。
良い浄水器は下記のような厳しい条件を満たしています。
1・使用開始から次のフィルター交換まで浄水性能を維持し続けること
通常の浄水器のフィルターは、使い始めたその瞬間から性能が落ちてきます。メーカーが表示する浄水器の性能は、使い始めのデータの場合が多いのです。そのため、ある程度使用すると、実際には有害物質をあまり除去できていないことになります。
2・水質検査(浄水機能)を世界に認められている検査機関が認証すること。
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信頼できる水質検査(浄水機能)の検査機関
・NSF
・WQA |
NSFは浄水器の世界基準です。NSFは各国の公衆衛生や環境に関連した製品やシステムの規格を定め、試験を実施しています。
浄水器も最大のポイントはまずNSF認証を受けていることです。NSFには塩素、汚れ、鉛、農薬、殺虫剤など89項目がありますが、日本の水道水の水質基準はJISS3201規格といい現在46項目しかありません。
しかも基準値そのものが他の国と比べても緩やかです。国内の浄水器はこの基準項目に則ったケースがほとんどであり、カートリッジも使用開始直後に検査しているため、使用しはじめてからも、その性能が維持できている保証はないのです。
NSF認証がある浄水器は厳しい審査を通貨したものです。NSF認証の浄水器は、フィルター交換目安の2倍の期間、浄水性能を保てないと認証されません。ですからNSF認証を受けている浄水器は、使用開始から次のフィルター交換まで浄水性能を維持し続けること が証明されており安心できます。
不純物・有害物質除去率とフィルター交換の時期(交換期限が1年の場合)
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さらにNSF認証もどの項目で認証を受けているかが大切です。塩素と濁りだけ認証もあります。入浴用でしたらそれでも十分ですが、飲用にはその他多くの有害物質が除去できる認証を受けている浄水器の方がさらに安全です。
3・ミネラル栄養を含んだ水
100%純粋な水は意外にも健康には良いかどうかは疑問です。人は昔から長い間地中を通りミネラルを含んだ水を飲んできました。ミネラルは体の重要な機能に必須の栄養素です。適度なミネラル分を含んでいることは健康には良いことです。
・逆浸透膜式の浄水器は必要なミネラルまでも除去してしまうので、飲用にはあまり向かないでしょう。
・アルカリイオン整水器は、有害物質の除去はできません。電解してつくったアルカリ水も強すぎるものは、人が通常は飲むことのなかった不自然な人工の水というところに疑問です。酸性水もできますが、こちらは皮膚に使用する例もありますが、酸化力が強く使いすぎは皮膚を傷めてしまうため、あまりおすすめできません。
・NSFとは http://www.nsf.org/ | NSF東京
NSFとは公衆衛生に関連した製品やシステムの規格開発・認証機関であるNSFインターナショナルのことです。
National Sanitation Foundation International 国際衛生財団(公衆衛生規格認定機関) |
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●設 立・・・・1944年
●本 部・・・・アメリカ ミシガン州 アンアーバン市
●組 織・・・・中立した第三者機関
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WHO(世界保健機関)の実務機関
EPA(米国環境保護庁)との協力関係
ISOの規格認定のための協力機関
WQA(米国水質協会)との浄水器相互認定
ANSI(米国工業規格協会)との協力関係
主要先進国工業規格協会との協力関係 |
NSFでは、公衆衛生や環境に関連した製品やシステムの規格を定め、試験を実施しています。合格したものについてはリストをまとめて、年二回公開されています。NSFの認証がある製品は安全で優れているので、安心して購入できます。
NSFによる認証基準は、アメリカ・カナダ・ドイツ・フランス・オランダ・オーストラリア・中国・台湾等で、それぞれ国の工業基準となっています。
NSF認証について
浄水器がNSFに認証されるための必要条件は1つではありません、下に挙げる5つの条件を満たすことが要求されます。
1・汚染物質除去性能を試験・確認。(メーカーが、除去性能を保証する2倍の量の水での評価) |
2・浄水器の材質から飲料水に混入するような有害物質が出ないことを確認するための試験。 |
3・構造上問題がないかを確認するため、圧力試験。 |
4・宣伝広告、取扱説明書等、表示に誤解がないかを確認。 |
5・常に高品質の浄水器を提供できるよう、製造過程の調査。
(初回工場調査・年次工場調査(抜き打ち)・5年毎の再試験) |
NSFインターナショナルは、浄水器が公衆衛生に関する規格に定められた厳しい基準に適合するものかどうか、上記の試験を行い認証をしています。
NSF認証は、その浄水器が試験を受け、表示されたとおりの性能であることが確認されていることをお約束するものです。
さらに、年に1回、抜き打ち検査があるため、認証を受け続けているということは、認証された性能を維持できているということなのです。
アメリカやヨーロッパなどでは、NSFの認証のない浄水器は人気がありません。また、NSFの認証の注意点としては、仮に認証を受けていたとしても申請した項目によって違いがあります。塩素除去(味・臭い)のみで認証を受けている浄水器もありますから、どんな物質が除去できるか、認証されている項目をチェックすることが大事です。
EPA米国環境保護庁に登録されている浄水器もございます。しかし、EPAは性能認定はしておりません。そのためEPA登録だけでは、浄水性能が良いとはいえません。
NSFによるマルチピュア浄水器の有害物質除去試験詳細はこちら
このように浄水器を選ぶときは、性能とその維持がとても重要です。
除去しているかどうかはご家庭では、目に見えませんから、データの信頼性を確かめるしかありません。そのデータを保証してくれるのが製造メーカーだけでなく、第三者の立場から厳格な基準で認証されている浄水器である必要があるのです。今後の参考にしてください。
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