効果の高い保湿成分として広く認知され、多くの化粧品に配合されている「セラミド」。
その保湿力は、コラーゲンやヒアルロン酸など名だたる保湿成分を凌駕すると言われています。
また、安全性の面においても優れており、敏感肌やアトピーでお悩みの方でも安心して使うことができるという利点もあります。
今回は、セラミドの保湿力や安全性について詳しく紹介します。
セラミドが高い保湿力を誇るのは、いくつか理由があります。
まず、「水分保持」と「バリア」の両方の機能を持っていること。セラミドは、表皮の外側の角質層に存在し、「細胞間脂質」という組織の約半分を占めています。
セラミドは、肌細胞の隙間で水分や油分を閉じ込めて潤いを保つと同時に、肌を刺激から守るバリアとして、また肌表面からの水分蒸発を防ぐバリアとしても、重要な役割を担っています。
また、セラミドの量が豊富で細胞間脂質が密に敷き詰められていると、異物や紫外線などからの影響からも肌を守るができます。間接的にも保湿に一役買っていると言えますね。
さらに注目すべきは、その保湿力の持続時間。セラミドを肌に塗布した場合、保湿力は2〜24時間くらい持続すると言われています。
最大で丸1日保湿効果を期待できるのです。肌表面の角質層に存在する成分なので、外からのアプローチが効果的で、分子が小さいため浸透しやすいことも利点です。
セラミドには、酵母から作られたセラミド、米ぬかやこんにゃくから抽出された植物性セラミド、主に馬などの動物に由来する天然セラミド、石油原料から合成された合成セラミドがあります。
このうち浸透力、保湿力が高く人肌に合いやすいのは、ヒト型セラミドと天然セラミドです。
特に天然セラミドは、人のセラミドに一番近いという点でもおすすめです。
セラミドは肌にもともと存在している成分なので、安全性に優れていることがよく知られており、アトピーや敏感肌の方のスキンケアにも推奨されています。
植物性セラミドは安全性や浸透力は高いのですが、人肌の組成とはやや異なる成分のため、保湿力などは劣ると言われています。
合成セラミドは安価で購入できますが刺激は強めになります。
人型セラミドは、酵母から作られており、人が作り出したものですが生物由来のセラミドになります。
動物性の天然セラミドは、人肌が持っているセラミドと同じ構造で合成されます。ゆえに人肌との親和性が高く、安全性も高いです。
保湿力も高く、人肌にも一番合いやすいセラミドなのですが、高額であるという欠点もあります。
これらのセラミド化粧品は、セラミドの濃度が高く、他の成分の中に刺激の強いものが入っていない製品を選ぶと、さらに安心です。
まとめ
セラミドは、その保湿力の高さだけでなく、人肌との親和性が高く安心して利用できる美容・保湿成分としても注目を集めています。
他の保湿成分と比較して、化粧品による補給がより有効であるということで、セラミドを配合した化粧品は増えてきています。
セラミド不足の肌を改善することで、バリア機能を向上させて強い肌を作り、美白など他のスキンケアの効果を上げることも期待できます。
セラミドはどんな肌質の方にも役立つ成分なので、ぜひ一度は試してみたいですね。
あらゆる肌トラブル改善の鍵を、セラミドが握っているかもしれません。
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